海に行かなかったので、アレルギー性鼻炎がひどくて、ショパンの話を。

20100413-chopinショパンを初めとして、天才作曲家の多くは長生きしていません。シューベルト31歳、モーツァルト35歳、 メンデルスゾーン38歳、シューマン46歳等々。 ショパンは生来病弱な体質で、17歳の時に2つ年下の最愛の妹エミリアを結核で亡くしてから、自分の 恵まれない健康を意識し始め、将来に対し漠然とした絶望感を持つようになりました。 彼の人生そのものが不幸を絵に描いたような生涯であったことは誰もが知るところです。 初恋の人、グラドコフスカへの実らなかった片想い、生涯で彼が最も愛した女性と思われるマリア・ヴォジンスカ との間で交わされた婚約の破棄、自由奔放な男装の女流作家ジョルジュ・サンドとの謎に満ちたスキャンダラスな 恋、破局、等々、彼は長期的で安定した幸せを手に入れることの出来ない運命にあったと言えます。 しかし、そのような不幸な人生であったからこそ、これだけインスピレーションに富んだ作品を残せた という見方もできます。彼が幸せに彩られたバラ色の人生を歩んだとしたら、これだけ美しく涙の味のする 素晴らしい作品が残せたでしょうか。天才作曲家は、後の世に珠玉の名曲の数々を生み出すことを命に受け、 己の人生の幸せを犠牲にするという運命を背負ってこの世に生まれ出るのだ、と考えると、 ショパンが残してくれた数々の名曲が万人に愛されていることこそが、彼の生きた証であり、ひいては 彼の本当の幸せだったのではないか、とも思えてくるのです。http://www.youtube.com/attribution_link…